私たちの身の周りには地球の歴史が詰まったものが数多く存在する。それは例えば、海、山、石油、コンクリート、そして自分自身。本書はこれら身近に存在するものを通して地球46億年の歴史を8つのストーリーで描いている。
本書ではこれらのストーリーになぞらえて「なぜ海は塩辛いのか」、「なぜ温泉は温かいのか」といった身近な疑問から、「地下では数十億アンペアの電流が生じている!?」、「地中海には厚さ2~3キロメートルの塩が眠っている!?」、「1700人が犠牲になったニオス湖の悲劇の犯人は二酸化炭素だった!?」といった最新の科学が紐解く目から鱗の事実までをわかりやすく解説。その他、プレートテクトニクスや地磁気の逆転現象などが発見されるきっかけとなった出来事や、これらが広く認められるようになるまでの歴史も詳しく解説している。そこには以外な経緯を持つ科学技術の発展と知られざる科学者の間のドラマが…。地球科学に精通している人もそうでない人も今日から世界の見え方が変わる、是非とも一度手に取って頂きたい良書です。 (地球環境学コース 修士1年)
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- 感想投稿日 : 2020年7月21日
- 本棚登録日 : 2020年4月16日
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