幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • ダイヤモンド社 (2016年2月26日発売)
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‪幸せになる勇気とは‬
‪歩み続ける勇気‬
‪揺るがない決意を続けること‬

‪有限の人生を振り返った際に‬
‪後悔しないことが‬
‪幸せに繋がる‬。



なぜ自分を変えられないのか。
ほんとうは変わりたくないから。

変化することは、今までの自分の死そのもの。

いくら現状に不満があるとはいえ
今までの自分を捨てることは
そう簡単な話ではありません。

だから人は変わることを避けるし
どんなに苦しくても
できるだけ我慢して
現状を肯定して
このままでいい材料を探しながら生きている。


いまを肯定するために
不幸だった過去をも
肯定する。

もしも、今の自分を肯定できないのであれば
今の自分に満足していないのでしょう。


過去に囚われトラウマに縛られる。
これは縛られているのではなく、その不幸に彩られた過去を自らが必要としている。

悲劇という安酒に酔い、不遇なる今を忘れようとしているのです。

自分に降りかかった不幸を涙ながらに訴える。
自分を責める他者を環境を社会への憎悪を語る。

そう過去の不遇をひたすら話す。

その時に忘れがちな視点がこれからどうするか。
過去のあなたを全て理解し、知ることは不可能。

目の前のあなたを知る。

1.賞讃の欲求
2.注目喚起
3.権力争い
4.復讐
5.無能

自分が何をしても認められない
社会と関われないと人は悟ると
自身が無能である事を証明する。

チャレンジしても
何も上手くいかない
居場所を見出せない。

あなたならどうするか?
諦める。
しかし周りはあなたに期待する。
勉強しなさい、働きなさい。

うまくできたら、すでにやっているはずです。
期待されれば、されるほど理解されない思いは確信へ。
これ以上関わらないで=無能を証明してしまう。

ありとあらゆる手段で、できない自分を証明しようとし始める。


自分の理性を使う=自立の勇気の難しさ
人は他人の指示を仰いで何も考えず生きていた方が楽なのです。

そして、縦の関係で自分の支配下におこうとする。
なぜか?
部下が失敗したとき責任を取るのは自分だから。
だから、自立されるのが怖い。
支配してコントロールしておきたい。
全ては自らの保身のため。


‪他者を救うことによって‬
‪自分の価値を実感しようとする‬
‪一般に「メサイヤ・コンプレックス」‬

‪医療者に多そう‬
‪昔の自分も含めて‬。


‪信用=条件つきで信じる‬
‪信頼=無条件で信じる‬

‪信頼はその人自身を信じるから‬
‪その人を信じる自己信頼がないとできない‬

‪ちょっと深い話‬。


‪「あの人のここが嫌い‬
‪ああ、私は出会いに恵まれてない」‬

‪と嘆く人がいるけど‬

‪出会うための時間は平等だし‬
‪恵まれてないのではなくて‬

‪信頼し切れずどこかで決心つかず‬
‪諦めてる人が多いと思う‬。


‪自己中心的な人は‬
‪自分の不安ばかりに気を取られ‬
‪自分のことで精一杯で自分の気持ちにしか関心を向けられない人で‬

‪相手の気持ちまで気遣う余裕がない人‬
‪なんだなって思ってる‬。


嫌われる勇気はアドラー心理学を知るための分かりやすい入門書でした。
そして、幸せになる勇気はアドラー心理学の実践のための、人生を歩む方法を知る良書です。

もし、嫌われる勇気だけ読まれていてアドラー心理学に興味があるのなら間違いなく幸せになる勇気も手に取って欲しいと思った本でした。

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月24日
本棚登録日 : 2020年7月20日

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