前著では「行き過ぎた市場原理」がテーマだったが、本書は
リーマンショックや政権交代後のアメリカについてである。
悪者ブッシュを追い出して新政権が誕生したのに状況は前よりも悪くなっているのは何故か。
内容としては、学資ローン、年金、医療、刑務所ビジネスについて取り上げている。
それら個々の問題を突き詰めていくと、弱者を食い物にして利益を得るものの存在が明らかになった。
それは「キャピタリズム(資本主義)」というより、むしろ
「コーポラティズム(政府と企業の癒着主義)」だった。
やがて世界を飲み込もうとするしたそれらに対して私たちは何ができるのか。
その答えは「Move Obama」つまり
「政府を動かすために我々も変わろう」という国民の意思と行動である。
これは政権交代を繰り返す日本の私たちにとっても決して他人事ではない。
国は1,2度の政権交代では変わらないのだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会・経済・政治・法律
- 感想投稿日 : 2012年2月3日
- 読了日 : 2012年2月3日
- 本棚登録日 : 2010年1月21日
みんなの感想をみる