カメラが銀塩(フィルム)からデジタルに変わっていく過程で、コダック社(作品内では別名だけど明らか)がいかに衰退していくかの話。
小説自体は、終わりが見えているので、暗い展開しか望めず読んでて楽しいものではない。盛り上がりに欠けているし、なんとなくページを繰る手も重くなる。
技術革新が進めば衰退する産業はあるわけで、例えばレコードや(いや、今やCDもか)、カセットやMD、日本では造船、鉄鋼、石炭なんかもどんどん斜陽化衰退化したわけで、それらに携わってきた企業にはそれぞれこういう話が盛りだくさんあるんだろうなぁと…。
でも時々そういう時代の流れに逆らってみたくなる俺、携帯はガラケのままだし、LINEってのもまだやってないし、登山靴はあえてのドタ靴…
利便性や人間のつながりやそういうことが、技術革新でどんどん向上してるように見えるけど、それで本当に世の中楽しくなってるのだろうか?
なんかそういうとこ引っかかってる俺は、この作品に甘めの評価をしてしまいました
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2014年8月9日
- 読了日 : 2014年8月9日
- 本棚登録日 : 2014年7月27日
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