桃 (中公文庫 く 11-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年3月1日発売)
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感想 : 20
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桃にまつわる、昭和初期の怪しくも美しい物語8編。現代よりもより死が身近であった時代。傍では悪い人生だったであろうに、当人にとって本当のところはどうだったのだろうか?がテーマか。全て佳作であるが、「尼港」の首と父の晩年、「指」のひどい仕打ちの客観視、「二人」の間際の救い、「響き」のもう一度同じ境遇に生まれ変わり、もう一度繰り返せたらよいねという送り言葉の4編が特に気に行った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 純文学
感想投稿日 : 2013年2月7日
読了日 : 2013年2月6日
本棚登録日 : 2013年2月6日

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