日本の心理学者の中でも著名なユング派河合隼雄氏と詩人の谷川俊太郎氏の対談集。
この二人を対談させようと考えた人に金一封。肩を抱いて赤提灯の下で熱く語り合える気がする。
なんて素敵なチョイス!
濃いよ、ホント濃い。
物事は突き詰め過ぎると、いつしか物凄く簡略化されていく・・・っていうのの見本みたいだ。
特にこの世界の第一人者、的な二人が揃って話しているわけで。
お互い常人には測り知れないところがアベレージなわけで。
もうそこに行きつくのは無理だよなあって達観して読むと割とあっさり頭に入ってくるから不思議。
学者と詩人という、言葉や心理面においてカテゴライズする側とされる側って組み合わせも面白い。
小学校の頃に心理学というものを初めて知ったのは河合氏。
谷川俊太郎の詩は教科書に載ってて詩集を初めて手に取った詩人。
そういう意味では私にとっては特別な二人。
谷川ファンには嬉しい詩の分析もあります。ただ心理学を学問でユングだフロイトだと語るのが嫌いな人は難しいかも。
私はフロイト嫌いだけどね(笑)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
対談本
- 感想投稿日 : 2010年10月10日
- 読了日 : 2010年10月10日
- 本棚登録日 : 2010年10月10日
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