逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃

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  • 小学館 (2014年1月20日発売)
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そもそも人間の余裕とは、「食うに困らない」ということが根本 この現世における永遠の誓が不可能ならば、人間が期待するのは来栖である 「衣食足りて礼節を知る」 言霊が支配する世界では、王者の名は秘密にされる 日本では特に女性の名前が秘密とされた。女性を保護しようとする意識が強かっただろう 現代の中国人の生き方に強い影響を与えているのは「ファミリーの偏重」、逆に言えば「公の不在」というべきものである 一般に朱子学に深く影響された人々は、自国の恥と考えられる部分は極力隠そうとする 日本では一切布教を行わないと誓約したオランダだけ貿易を続けることにしたのである 国民の不満が共産党に向かってこないよう、日本という国を悪玉に仕立て上げるという方法を選んだのだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2016年6月5日
読了日 : 2016年6月5日
本棚登録日 : 2016年6月5日

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