ダーリントン・ホールを取り仕切る執事スティーブンスの語りから、第一次世界大戦〜第二次世界大戦後の英国が見えてくる。
現代社会からみると、スティーブンスがあまりにも堅物で、読んでいて薄寒くもなった。旅を通して、執務に固執するあまり見失ってきたものを認識した場面を見て、人の子なのだとようやく安心できた。
旅の情景描写は美しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月5日
- 読了日 : 2021年6月5日
- 本棚登録日 : 2021年6月5日
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