模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる

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  • 日経BP (2012年3月8日発売)
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製品レベルでの模倣はインターネットの発達によってペースが早まった。

仕組みレベルのイノベーション。
コカコーラは製品開発で遅れても、自動販売機網でシェア奪回。
LPガス小売業がミネラルウオーターの宅配。
遠い世界に優れたお手本を見つけられる可能性がある。

・正転模倣
宅急便=UPS+吉野家+JALパック。
 車一台あたりの集荷数を増やし、メニューを絞り、
 [分かりやすい地域別均一料金と翌日配送]という価値提案。
 解決策:取次店制度。

ドトール=フランスの立ち飲みカフェ。
 [一杯150円で安らぎと活力]という価値提案。
 解決策:セルフと自動化で回転率を上げ、コストを下げ、自社農園でおいしさ追求。

スターバックス=イタリアのエスプレッソバー。
 [第三の場所]という提案価値。
 解決策:バリスタ。直営。雇用改善。

・反転模倣
グラミン銀行=半面教師:既存の銀行
 ⇒貧困層、農村、女性、少額、無担保、訪問、未来 に目を向ける。
 [貧困層を助ける]という価値提案。

ワンデーアキュビュー=半面教師:洗浄と耐久が必要なコンタクトレンズ。
 ⇒使い捨て医療器具
 [扱いを楽にする]という価値提案。
 解決策:スタビライズド・ソフト・モールディング製法。

概念を捨てる。
自己の失敗と向き合う。

解決策モデリングの違い
 ゼロックス=大量消費+サービス網によるサポート
 キヤノン=カートリッジ交換によるセルフメインテナンス

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2013年2月11日
読了日 : 2013年2月11日
本棚登録日 : 2013年1月27日

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