抵抗と協力のはざま――近代ビルマ史のなかのイギリスと日本 (シリーズ 戦争の経験を問う)

著者 :
  • 岩波書店 (2010年6月24日発売)
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第二次世界大戦以降の日本との関わりの中から、当時ミャンマーの政治的引率者として活躍していた人物たちがどのような動きをしていたかを分析し、その行動を最終的にはナショナリズムの観点から腑に落としているのだと思います。(多分)
現在のミャンマーが抱えている問題についてあまりにも無知だった為、参考になるかなと思い手に取りました。
ビルマ史を整理する上でも非常に分かりやすく、理解しやすく書かれていました。
国内の少数民族問題に加え、地理的にも諸外国とどのような関わりをしていくのか、何に対抗し、何に協力していかなければならないのか。ミャンマー国軍がどのような考えを持って行動しているかは理解に及ばないにしろ、そこ近付くヒントがあったような気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年3月4日
読了日 : 2021年3月4日
本棚登録日 : 2021年3月4日

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