著者のカウンセリング経験で見つけた、回復に向けての9つの関門についてかかれている。理想的なペースで回復した患者を例にとり、各関門でのメールでのやり取りや、その段階の対応方法、回復後の患者の振り返りなどを順を追って書かれてる。
周りから見ているだけでは分からない、当人の思いが分かり、とても参考になった。社会復帰の段階にかなり時間がかかることに驚いた。(社会復帰中の社員との摩擦と対応方法については、『「困った人」にひそむ「うつ」』下園壮太著が詳しい)
かなり環境に恵まれた人の回復事例であり、他の人に適用できるか疑問ではあるが、回復の順番と期間、当人の心境を考えるのにとても良い本だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
49 医学
- 感想投稿日 : 2015年5月26日
- 読了日 : 2015年5月26日
- 本棚登録日 : 2015年5月26日
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