恩讐の彼方に

著者 :
  • ALLVD (2012年9月27日発売)
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感想 : 40
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主人公が洞窟を掘るにあたり、人々の変化が描かれている所が印象に残った。逆に、おかした犯罪や仇討ち者の心境の変化をもう少し詳しく書いてあったらなと感じた。
ちょっと物足りない。短編だから仕方ないか。
贖罪のためにのみをふるう。でも果たして贖罪だったのだろうか?単なる罪悪感から逃げていただけではないだろうか?そこまでは書かれていない。仇討ち者が登場し、仇討ちされても仕方ないと前に出る主人公。多くの罪を背負ったうえで、殺されるという選択肢を受け入れることで多くの犯罪への後悔から逃げたかった、安心したかったのではないか?もちろんそこまで書いていない。(2回目)
一心不乱にのみをふるうシーンが書かれているが、一振り一振りにどんな思いを込めていたのか?それを想像するのが読者の仕事だろうなと感じた

贖罪:善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。
「贖」はもともと「刑罰を免れる代わりに金品を差し出すこと」を意味する漢字

犯罪という言葉を調べてみて、法律に触れない罪をなんと表現するのか、言葉を検索したが出てこなかった。類義語では反則、侵害、悪業、悪行、違背、違犯、違反が挙がったが、全部規律があっての違反だった。マナー違反では薄い気がする、日本語って難しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9 文学
感想投稿日 : 2021年12月26日
読了日 : 2021年12月26日
本棚登録日 : 2021年9月18日

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