始めの方は面白かったのに中盤あたりから読んでいて退屈になってしまった。
ちょっと読んでは読む手が止まるの繰り返し。
何とかかんとか読み終えた感。
大手弁護士事務所、師団坂法律事務所。
ルーム1からルーム5に分けられた事務所の中でもエリート揃いのルーム1。
そこに元医師という変わった経歴の男性がいきなりトップとしてやってくる。
彼は大幅なリストラをし、そのふるいにかけられたほとんどの弁護士は離職。
残ったのは事務所を立ち上げた、今は亡き弁護士の娘、東大卒の切れ者、しかもイケメンの男性、真っ先にリストラされると思われた実力不足の男性、メンバーでは一番年かさの男性。
これにトップの男性を入れた5人の寄せ集め・・・まるでブレーメンの音楽隊のようなメンバーでこれから様々な案件に取り込む事になった。
ブレーメンの音楽隊にたとえられた各弁護士ごとに話が分かれていて、そこから各々の担当する事件が描かれている。
そこから各弁護士達の生い立ちや性格などが見えてくるというストーリー形式。
最初、読んでいてまるでドラマのような話だな・・・と思った。
このままドラマになりそう。
話がドラマチックだし、司法の世界を描いているというのもいいし、登場人物のキャラがはっきりと立っていて人物像が見えてくる。
はっきり言って事件の真相的なものは大したものじゃなかったけど、別にそれはそれで、特に気にならない。
それが読んでいく内に作者の書く熱みたいなのが薄れていった感があった。
せっかく最初にあれだけ登場人物を丁寧に描いてるんだからそれを生かせば良かったのに・・・と思う。
何だか後半はおざなりな感じがした。
それが全体の印象になってしまって、まるで設定がステレオタイプだったな・・・という感想になってしまった。
- 感想投稿日 : 2017年2月15日
- 読了日 : 2017年3月16日
- 本棚登録日 : 2017年2月15日
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