100万回の言い訳 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年5月30日発売)
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本棚登録 : 2131
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主人公の結子は仕事に行き詰まり、子供をつくろうと思い立つ。
しかし、夫の士郎はあまり乗り気でない。
そんな夫婦がマンションの上階が火事になった事で、しばらく別居をする事に。
この物語はその別居中の夫婦の別々の人間関係、そして別々と思われた人間関係が実は意外にも全てつながっていたというお話です。
人と人のつながりやふれあい、出会いや別れを感じました。

とても読みやすく面白いお話でした。
長編小説ですが、お話が登場人物ごとの目線となっていて、だからどの登場人物の気持ちも理解できました。
色んな登場人物が出てきますが、最初は夫婦二人で、最後も夫婦二人。
結子が子供を作ろうと思い始まったお話ですが、たった半年でその気持ちがいつの間にか変化していて、それがとても自然でスッと心に入ってきました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 唯川恵
感想投稿日 : 2013年7月21日
読了日 : 2011年9月17日
本棚登録日 : 2013年7月21日

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