小説を書こうと思っているわけではないけど、小説を書き始めた知人がオススメしていたので読んでみた。
(私自身は漫画やイラスト制作畑の人間です)
冒頭100ページ程は著者の小説論になっていて、後半は小説の作り方に関する指南書という構成になっている。
私が強く反発を覚えたのは冒頭の小説論について。
小説を書きあぐねている人に対して惑わせるような話が多く、ますます書くのに迷うのでは?と思った。
テーマはいらない
テクニックはいらない(と言いつつ後半はテクニックっぽいことが書かれている)
小説でしかできないことをやれ
社会問題は扱うな
…といった感じ。
「一気に読めた」という人への否定も悲しかった。
良い小説であれば長い時間その世界に浸りたいもの、というのが著者の思う良い小説らしい。
私は面白い小説はその先が気になってどんどんページをめくっていくので、そういうものを否定された気持ちになってしまった。
この人は小説家を増やしたくないのかな?とも感じた。
ただ、この本は今から15年ほど前に書かれたものなので今とはまた価値観が違うのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月21日
- 読了日 : 2021年7月18日
- 本棚登録日 : 2021年7月21日
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