実践するドラッカー【思考編】

制作 : 佐藤等[編著] 
  • ダイヤモンド社 (2010年1月29日発売)
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はじめに。
実践の裏付けのない理論は、屁理屈である。

*知識は本の中にはない。本の中にあるものは情報である。
知識とは体系的なものであり、体験を通した実務といえる。
*知識は成果の原動力。
 知識は使われる時になり、その存在が分かる。
*本の中の情報は、調理して初めて知識に変わる。
 調理の経験を何度も積んで、腕が上がるとやがて成果を上げられる。
 本やセミナーで素材を仕入れ、実践や行動の質を向上させなければ、成果には至らない。
*習慣化
 まず思考を変え、納得した上で行動を変える。
 そのサイクルを繰り返すうちに考えずに無意識に行動できる。
 これが習慣化された状態である。
*知識労働者については、仕事の報酬は、仕事。
そのため、常に自ら為すべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う。
 自分の働く動機をよく考える。
*セルフマネジメントだけが、知識労働者をマネジメントする唯一の方法。
*身につけるべき第一の習慣は、なすべきことを考えること。
 成果を上げる優先順位はmust、can、willである。
*知識を成果に結びつける行動=成果を上げる能力
1.時間を管理すること
2.貢献に焦点を合わせること
3.強みを生かすこと
4.重要なことに集中すること
5.成果を上げる意思決定をすること
*生産性を上げるための条件
1.仕事の目的を考えること
2.自ら生産性向上の責任を負うこと
3.イノベーションを継続的に行うこと
4.自ら継続して学ぶこと
*ミラーテスト
毎朝、洗面台に立った時に、鏡の中に、見たい自分がそこにいるか問う。
*成長は自己責任
1.今の自分が持っているものを最大限に引き出す。
2.更に成果を上げる為に何を身につけなければならないかを問い、それを習得する。
*視点を変える。
 視点を変えると視点は始点。というコピーを思い出した。
*成長の為に教える。
 学びのプロセスを強化するにはアウトプット面を意識する。
*定期的に振り返る。
 自分に欠けているので、何か仕組みを考えなければならない。
*注意しなければならないのは、組織は常に内部へと意識を引き込む力が働いている。
仕事に取り組む際には、顧客と社会的役割から目をそらさないようにする。
*外の世界に目を向ける。
 成果は顧客がもたらしてくれるもの。
 成果は組織の外にあり、組織の中にあるのはコスト。
 成果を組織内で求めてしまいがちなので、この言葉を忘れない。
*貢献に焦点を合わせることは、組織で仕事を行う際の基本的な作法として身につけておくべき習慣。
*セルフスターターになる。
 自ら何に貢献すべきか考え、自ら行動を起こす。
*可能性を追求する。
 1つは現在持っている知識や能力と為すべき仕事が合っているかどうか。
 もう1つは現在持っていない知識や能力の追求。
*組織の成果は一人一人の貢献が繋がることで結実する。
 貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係が持てる。
*個人が組織に貢献するプロセス。
1.為すべきことを明確にする。
2.その為に必要な知識やスキルを磨く。
3.行動する。
*強みは実践により開発される。

時に難解な言葉もあるが、考えるに値する言葉である。
実践の人になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月23日
読了日 : 2014年12月19日
本棚登録日 : 2018年11月23日

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