自分イノベーション ー問題発見・解決の究極メソッド (生きる技術!叢書)

著者 :
  • 技術評論社 (2011年7月29日発売)
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まずやりなはれ。の精神。
走りながら考える。
出来ない理由を考えるのではなく、出来そうなことから始める。小さく生んで、大きく育てる。

時間を作るにはやたらとつるまない。
孤独を恐れず、孤立をしない。
そこまで努力して何を得るか。それは自らの未来に対し、選択肢を多く持つことである。

最大の敵は無関心。それは戦う前から機会を失うことである。

まずは相手に選んでもらうことが肝要。
その為には構造化と優先順位をはっきりさせる。
プランをきちんと作り、都度発生する様々な変化に臨機応変に対応することが求められる。
問題の構造を把握し、その構造の中でやるべき順番を決める。それが、構造化と優先順位である。

天才になる為の一万時間。このことはよく言われること。
二足のわらじの第一歩となる。その為の準備。

遊びが仕事で、仕事が遊び。という言葉もある。
仕事の中に遊びという要素を入れる。

棚卸しをして自分を知る。その為に時間割を書いてみる。
日曜スタートで土曜終わり。1時間を1マス。
漏れなく、重ならず。を旨とする。
睡眠、移動、仕事、遊び、食事。
それに追加するものは自らの目標とするもの。
多くて3つまでとする。それを時間計算し円グラフにしてみる。これを平時に作っておく。
この棚卸しは自分と向き合う時間である。
これを貯めていくのがよいとのこと。

著者は英語力としてTOEIC720。
更に860を越える努力を。と書いている。
仕事の報酬は仕事。
作業を始める際、全体量を見通して宣言する。
そして逐次達成度をパーセントで捉える。

10%。まずは全体像を見通して、全体のスケルトン(作業範囲と作業量)を見積もる。
また着地点を意識する。
30%。一回目の報告。
実作業をもとに、今後の作業予定を修正する。
その際、自分のベストなものを用いて相手と議論する。
問題を先送りすると作業量は指数関数的に増大する。
50%。中間報告。
この50%を通過するとゴールが見えてくる。
70%。データの取りまとめ。
自分で100%と思っているものはプロや上からの目線で見ると70%と扱われるのではないか。
と謙虚な姿勢で最後の詰めをしっかり行う。
90%。最終報告書へ。
始めに戻り全体を見通し、これまでの積み残し作業をリストアップする。
120%。プレゼン、更なる追加調査。

ホウレンソウはコンスタントに適切に行う。
ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)高貴さは(義務を)強制する。
つまり、社会的地位を有するものはそれなりに責任が伴うことを意味する。
大学生に向けた書であるが、社会人にも有効な書であり、興味深く読むことができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月23日
読了日 : 2013年5月26日
本棚登録日 : 2018年11月23日

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