多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2015年4月22日発売)
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多数決ほど、その機能を疑われることなく社会で使われ、しかもその結果が重大な影響をおよぼす仕組みは他にない。選挙も、株主総会も基本的には多数決である。本書はその疑問から出発し、多数決がもつ不完全で危険な性質をわかりやすく説明し、他の「選択方法」についてもメリットとデメリットを解説してくれている。大勢の人間のなかでの意思決定方法、選択方法について学んでおくことは、公平で多様な意思をどう汲み取るかを学ぶことであり、組織運営にも必要な知識だと思う。

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感想投稿日 : 2017年6月14日
読了日 : 2017年6月14日
本棚登録日 : 2017年5月17日

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