「分人論」で興味を持った平野氏の著作。自由についてこれまで自分が考えなかった切り口で語られていて考えさせられる。遺伝子の解析による将来の病気発症の可能性診断と保険料の算定などはある意味自由を制限することになることや、AmazonやGoogleのレコメンデーションは多すぎる選択肢から選ばなければならない苦労や時間的コストを削減してくれる一方、選択の自由を制限しているのではないかなど、議論は尽きない。報道の自由、記録を残さない自由、など、自由について考える良書。
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- 感想投稿日 : 2017年9月15日
- 読了日 : 2017年9月15日
- 本棚登録日 : 2017年9月1日
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