鳴沢了シリーズの最終巻です。
この作品だけ上下巻になってます。
なぜ上下巻かというと読んでもらえばわかりますが、
今までの登場人物がほぼ勢ぞろいに登場するから。
それだけスケールもおっきくなってます。
以下ネタバレしますのでご注意を。
鳴沢了・・・。
なんか、いろんな人に恨まれすぎだよってくらい
過去9作の中でハチャメチャしてきました。
その付けが今一気に来たよって感じの作品です。
そしてこの10作かけて、彼の生き様というか
彼の成長を見てきた・・・そんな感じです。
私は彼と同じ年代ですが、
彼はクールでストイックで大人に見えて惚れるかななんて思ってたけど、
中身めちゃお子ちゃまだった・・・(笑)
それがだんだん角がとれて丸みを少しずつ帯びていくのを
見続けるのはなかなか面白かったです。
長くて、途中だらけてしまったんですけども
がんばって読んだあと、最終彼のもとにいろんな人が
たずねてきて、そのシーンではなんか嬉しかったです。
恨まれながらも、一匹狼を気取りつつも
それでも彼自身が気づかないうちにいろんな仲間ができていた。
てか、鳴沢了、ちょっとウザイくらいに孤独を貫きとおそうとするし。
自分の問題だからって周りを巻き込まないようにしようとしてるんだけど
結局巻き込む(笑)
そしてその周りの助けのおかけで彼は生かされてるのです。
大人なんだから、そのことを重々承知しなさいっ(笑)
それが最後のあたりでちょっと理解しやがったかな?って
そんな感じです(^^;)
ここ数ヶ月この鳴沢了さんとずっとともにしてきましたから
解放感とちょっとした寂寥感が残りました。
- 感想投稿日 : 2010年9月9日
- 読了日 : 2010年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年9月9日
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