未来をつくる言葉: わかりあえなさをつなぐために

  • 新潮社 (2020年1月22日発売)
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感想 : 67
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安定のドミニクチェンさん。最初、それほどでもないなあとか思って読み進めるうちに、モンゴルの話とか、環世界とか、ベイトソンのメタローグとか、共話とか、むっちゃ楽しそうな言葉が並ぶわけですよ。特に、共話。モダンってのが西洋的な知性だとしての東洋的なものみたいなのを日本人としては追いかけるわけなんだけど、その追いかけ方自体は西洋のアプローチだったりするという自分があるわけですが。で、イノベーションとか創発とかを考えた場合にはこの共話的な概念がいいんだよね。ブレストってのはこの共話をシステム化したものだと思うんだけど、そんな言葉のあり方は実は日本語にはデフォルトで内蔵されているということを再認識したりしたのだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2022年6月4日
読了日 : 2022年6月4日
本棚登録日 : 2022年6月4日

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