ナチスドイツと大日本帝国が戦勝国となった世界で、アメリカ、サンフランシスコを舞台として様々な人種が戦争の意義を背景とし社会に翻弄される。「もしもアメリカとイギリスが戦勝国となっていたら」という内容の小説を通底させ、現実と小説、工芸品・人物真贋に捻れを加える。現実に迷った時、指針となる易経が印象的だ。日本文化が受け継ぐ中国文化、道教の無。ナチスドイツの内乱、工業と宇宙開発。多様な人種、性格、身分が交錯し、人間性と歴史性の境界を描く。人は、真実、現実に直面した時、それを勇気を持って受け入れられるか。
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- 感想投稿日 : 2021年12月6日
- 読了日 : 2021年12月6日
- 本棚登録日 : 2021年6月4日
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