本を読んだという感覚ではなく、自分の人生の中にリアルに芳ヶ江国際ピアノコンクールがあるという感覚。
果てしなく広がる草原があって、音楽を感じて、風間塵というギフトを受け取った感覚がある。
読み終わって自分の部屋の中にいてもなお、鳥の鳴き声や人の気配や風の音が聞こえて、世界には音楽が溢れているんだなと思った。
これまで読んだ本の中でも、登場人物の考え方や思考が自分に溶け込んでいく感覚は味わったことがあるけれど、この本は自分の生活の一部になる。ピアノコンクールを見た体験ができる本。
つまり何が言いたいかというと傑作だということだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月26日
- 読了日 : 2017年6月26日
- 本棚登録日 : 2017年6月26日
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