目から鱗が落ちる
それも 何枚も
ときには
「あっ そうだったのだ!」
と つい声に出てしまう
高島俊男さんの
中国モノを手に取るたびに
つくづく思ってしまうことです
ずいぶん前に
「中国の大盗賊」(1989年発行版)
を 読んでいた記憶がかすかに残っていて
その時に
「あとがき」に(本書では)ずいぶん割愛しましたよ
ということが書かれてあったのを
すっかり失念していました
それで、今一度
この「完全版」を手にしたのですが
いゃあ これが
もう 面白く 興味深く
古代の中国の歴史上に登場する
有名盗賊たちを再確認するとともに
前書では すっかり骨抜きになってしまっていた
第五章「これぞハワメツケ最後の盗賊皇帝ー毛沢東」
の章の抜群に面白いこと
その当時(1989年当時)の諸事情の編集が「物足りない状況に」させてしまったわけでしょうが…
本書のあとがきに
前書を読んだ未知の読者から
「もとの原稿を見たい」という依頼があれば
その「もとの原稿」を(資料がつまった)ダンボールごと
送られた高島さん、
そして、そのダンボールをちゃんと
送り返してこられた読者の方、それも何人もの方たち、
それらの存在が本書につながっていることを思うと
なにやら感慨深いものを感じてしまいます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
評論(考えるヒント)
- 感想投稿日 : 2018年11月13日
- 読了日 : 2018年11月12日
- 本棚登録日 : 2011年10月17日
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