神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年2月28日発売)
3.52
  • (572)
  • (1151)
  • (2017)
  • (179)
  • (38)
本棚登録 : 11223
感想 : 1005
5

全て良かったです。蜂蜜パイが特に好き。
積極的でリーダーシップを取る高槻は自分から淳平に声を掛け友達になった。淳平は暇があれば部屋で本を読んでいるような人見知りするタイプ。そして同じように高槻は淳平を伴って小夜子に声を掛け、いつも三人は一緒だった。
この短い頁に、友情、恋愛、性が濃く描かれていた。三角関係と言ってしまっては安っぽくなってしまう。
甘酸っぱく、ほろ苦い、青春(人生)というのは、こうもうまく噛み合わないのだろう。もし自分が先に告白していたらとか。ああだったらこうなっていたかという、タラればは誰にでもあるし、それが人生の醍醐味にもなっているはず。
しばらく、頭の中でこの曲が流れた。
伊勢正三さんの「君と歩いた青春」。
君と始めて出会ったのは僕が最初だったね。君と歩いた青春が幕を閉じた。君はなぜ男に生まれてこなかったのか。

1995年、阪神淡路大震災を絡めて描かれている短編

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月15日
読了日 : 2020年8月13日
本棚登録日 : 2020年8月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする