花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年9月3日発売)
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本棚登録 : 13481
感想 : 950
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梨花、美雪、紗月3人の女性の物語が次々進む。Kとは誰か。途中、頭を整理しようと、相関図を書き、3つの繋がりはと、共通点も書き出しました。それを見つつ読む(最近特に頭が働かないので)。
段々先が見えてきて、繋がった時が気持ちのピーク。物語に気持ちを入れ込むよりもそちらに躍起になってしまった。
著しく身勝手な登場人物がいた。こういう人もまかり通る世の中ですね。かき乱されて不運を辿った美雪さん。美雪さんの語り調が古風に聞こえたけどやっぱりそうだったんですね。良妻賢母でそして強い人だ。
起きてしまったことはどうにもならないし、相手を変えることはできない。自分の気持ちの持ち方次第、そういうことだなあ、と解釈。
陽介側の人間と美雪側の「人間の差」を感じた。

渓谷の事故の件は報われない!やりきれない。

互いを傷つけないように、胸の内に封印することってある、と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月19日
読了日 : 2021年8月19日
本棚登録日 : 2021年8月19日

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コメント 1件

モコさんのコメント
2022/02/13

その扉を

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