舟を編む (光文社文庫 み 24-2)

著者 :
  • 光文社 (2015年3月12日発売)
4.21
  • (2436)
  • (2257)
  • (896)
  • (127)
  • (30)
本棚登録 : 24124
感想 : 1762
4

中学生からずっと、同じ国語辞典を手の届くところに置いています。もう、うんじゅうねん。最近は引くことも少ないですが、あると安心します。読み終え、紙のぬめりを確かめたのは言うまでもありません。何気なく使っている辞典がこれ程年月をかけ、手間と魂が込められ作成されているなど知りませんでした。
言語学に興味があり、大学では辞書を作りたいと願望。入社し辞書編集部になり、どんどん辞書にのめり込んでゆく馬締(少し変人っぽい)。そんな馬締だが「伝え下手」という不器用さを気にしていた。そこに世渡り上手な西岡の登場。仕事で身近で関わるうちに、西岡は馬締の辞書に対する熱量に押され、「自分には何があるのか」と自問自答する。
二人は良きパートナーとなる。年数が経っても。
自分が持っていない個性、長所のある人の存在は、自分の世界を広げてくれる。又自分の良さも気づかせてくれるものだな、と感じた。
お仕事小説はかたいイメージがあり、苦手意識はありましたが、知らない語釈もたくさんあり勉強になった。
新しい国語辞典が欲しくなった。タイトルの意味がわかりました。なぜ舟なのか編むのかって思っていた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月9日
読了日 : 2021年4月9日
本棚登録日 : 2021年4月9日

みんなの感想をみる

コメント 3件

アールグレイさんのコメント
2021/04/29

kazekaoru21さん、初めまして!
ゆうママと申します!フォローを頂きありがとうございます。お名前、素敵ですね!私も、今になって安易な名前をつけたことを後悔しています。ブクログ歴2ヵ月半程でしょうか。今まで、記録用紙に記していました。
これから「その扉をたたく音」を読みます。その前に、「ブロードキャスト」のレビュー、これが書く内容が頭に浮かばないのです。湊かなえ「ドキュメント」はブロードキャストに繋がりがあると聞き、再読したものの・・・・いつもなら、読みながら思い浮かび、メモをするのですが・・・・kazekaoruさんは、今何か読んでいますか?
(^_^)/

kazekaoru21さんのコメント
2021/04/29

ゆうママさん、こんばんは、初めまして!
こちらこそフォローをありがとうございます。私は一年前から登録しました。それまでも図書館にはよく行ってましたが、それ程読めてはいなくて(趣味の欄には一応、「読書」とは書いていましたが)。辻村深月さん湊かなえさんがお好きなのですね。リバースはドラマでみました!私はこの作家さんが!という程読み込めてなく、直感で手あたり次第(取り合えず評判のよいものとか)。川上弘美さん宮下奈都さん桜木紫乃さん重松清さん山本文緒さん…とか好みですが、他にも読みたい作家さん沢山!下の名前がひらがな(あるいはカタカナ)の作家さんとか(最近よくお聞きするので)、いろいろ読んでみたいです。あちこち手を付けると広く浅くになってしまうのが悩みでもあります。図書館へ行けば借りてしまう(積読は溜まる)^^;これも悩みです。今は長編を休み休み読んでいます。正直いうと挫折しそうになりました。あと半分くらいです(タイトルは内緒にしてください^^;)。
名前のこと、ありがとうございます。ゆうママさん、とてもかわいいですよ!私のほうは、早まった(やってしまった)!という感じ、こっぱずかしい、後悔です(汗)
コメントありがとうございました^^

アールグレイさんのコメント
2021/04/29

早速のお返事ありがとうございます。私はコメント好きなので、ご覚悟を、笑 こっぱずかしくなんてありませんよ。私も何年か前までは厚みのある本は苦手でした。永遠の0、罪の声は、せっかく図書館の予約順番が回ってきたのに、息子に頼んで返してしまいました。道尾秀介さんの「カラスの親指」絶対いいです。読み始めてすぐに引き込まれます。良い本が読めるといいですね!
o(^-^)o

ツイートする