中学生からずっと、同じ国語辞典を手の届くところに置いています。もう、うんじゅうねん。最近は引くことも少ないですが、あると安心します。読み終え、紙のぬめりを確かめたのは言うまでもありません。何気なく使っている辞典がこれ程年月をかけ、手間と魂が込められ作成されているなど知りませんでした。
言語学に興味があり、大学では辞書を作りたいと願望。入社し辞書編集部になり、どんどん辞書にのめり込んでゆく馬締(少し変人っぽい)。そんな馬締だが「伝え下手」という不器用さを気にしていた。そこに世渡り上手な西岡の登場。仕事で身近で関わるうちに、西岡は馬締の辞書に対する熱量に押され、「自分には何があるのか」と自問自答する。
二人は良きパートナーとなる。年数が経っても。
自分が持っていない個性、長所のある人の存在は、自分の世界を広げてくれる。又自分の良さも気づかせてくれるものだな、と感じた。
お仕事小説はかたいイメージがあり、苦手意識はありましたが、知らない語釈もたくさんあり勉強になった。
新しい国語辞典が欲しくなった。タイトルの意味がわかりました。なぜ舟なのか編むのかって思っていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年4月9日
- 読了日 : 2021年4月9日
- 本棚登録日 : 2021年4月9日
みんなの感想をみる
コメント 3件
アールグレイさんのコメント
2021/04/29
kazekaoru21さんのコメント
2021/04/29
アールグレイさんのコメント
2021/04/29