火星という現実とは異なる世界を舞台にしつつ,現実と虚構の狭間を曖昧模糊とし,我々の現実世界認識自体が如何に曖昧でかつ他者に影響され移ろいやすいものか,突き付ける実験作品と認識する.果たして,精神異常者が世界にとって異常なのか,それを観察する我々が異常なのか….相も変わらず毒の強い,読者の精神を抉る作品である.
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- 感想投稿日 : 2024年4月28日
- 読了日 : 2024年4月22日
- 本棚登録日 : 2024年4月28日
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