ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書 927)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年10月5日発売)
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本棚登録 : 144
感想 : 19

『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』を買う際に、タイトルが眼に飛び込んで購入。印刷出版の世界で『腰巻』とも呼ばれる帯には「エロ本屋は、永遠に勝てない闘いを続けるゲリラである」とあった。このかくもしなやかな気概、ゲイ界に置き換えるとGプロダクトやかつてのサン出版にあって、テラ出版や第二書房にないものが見えてくる。規制をかいくぐり、エロの歴史的視点を語る個人サイトがそれなりにあるので、自分は誰も手を付けてない部分について、特に力を入れて書いたと川本耕次氏はあとがきに書いているが、そういう存在がいて、ノンケポルノってうらやましいと思えてしまう。
本来ノンケ、今風に言えば日本の重鎮的アライさんである伊藤文学氏のご存命中にゲイポルノをきっちり歴史として語れる論客は・・・たぶん出ないと思います(毒)世界一開けっぴろげだったとされる日本のエロカルチャーの中ですら、サオとサオのまぐわりは異端児でしかないのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年8月18日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年12月6日

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