聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書 2205)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年2月22日発売)
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聖書で書かれていることを遺跡の発掘で検証するという聖書考古学の解説書。旧約聖書の記述がすべて史実とは考えていなかったが、モーゼの存在も出エジプトの事実も全く証拠が無いとの指摘には驚いた。数々のエピソードで、旧約聖書の記述を考古学的に証明することの困難性は良く理解できた。未発掘の遺跡が多数残っているが中東の政治情勢がその調査を困難にしているらしい。発掘調査が進めば、ユダヤ人、ユダヤ教が周辺諸部族に対して相対化され、パレスチナ問題解決に役立つのではと妄想した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 解説
感想投稿日 : 2013年5月9日
読了日 : 2013年4月21日
本棚登録日 : 2013年4月21日

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