姫川玲子『ストロベリーナイト』シリーズ最新作。いつものように話のテンポが良く、相変わらず一気に読ませる。当然ストーリーも鉄板で面白い。今回は北朝鮮の拉致事件が関係している。
前作の『硝子の太陽Rルージュ」で上司の林統括警部補を亡くして、気を落としている姫川玲子だが、それでも事件は起こる。
本作で少し気になったのは玲子が丸くなったというか、年を取ったというか。本作品中での玲子の年齢は35、6歳なので年相応になったということか・・・。幼女の相手をするときに自分のことを『おばちゃん』と呼んだり、自分の部屋の中で自分のことを『玲子さん』と言って褒めたりと、『ストロベリーナイト』や『ソウルケイジ』などの初期の作品にあった玲子のギラギラ感というか、一人で突っ走る感が無くなっている。
このまま玲子が年を取ると、筆者の他シリーズ『ドルチェ』や『ドンナ ビアンカ』の主人公・魚住久江巡査部長とキャラがダブってしまう気がする。
それでも姫川玲子のこれからの活躍、成長を見守っていきたい。今回初めて出てきた武見検察官との関係も目が離せない。
あと、自分的には今回井岡巡査部長と玲子のカラミが全くなかったのが少し寂しかった(笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(エンターテイメント)
- 感想投稿日 : 2019年1月30日
- 読了日 : 2019年1月29日
- 本棚登録日 : 2019年1月28日
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