消滅 VANISHING POINT (上) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2019年1月24日発売)
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極々近未来の日本、空港の入国管理で別室に呼ばれた11名の男女。彼らは見た目は人間そっくりのロボットである入国管理局の女性職員から「あなたたちの中にテロリストが紛れているのでそれを探してください」と告げられる。

密室空間である空港、見ず知らずの男女11名、高性能ヒューマノイド、テロとくれば圧倒的な空港を舞台としたテロ・サスペンスエンターテイメントが繰り広げられると誰しも思うが、そこは著者が恩田陸ということで、群像劇のような、密室推理劇のような、人間味あふれる美人ヒューマノイドの成長物語のような話が淡々と描かれ、一片の緊迫感も感じさせずにふんわりとした雰囲気で物語は進んでいく。

これ一体、どんな感じで結末迎えるんだ?
面白いか、面白くないかと聞かれれば、面白いとしか答えられない。
一つだけ注文付けるとすれば、本の頭に登場人物の一覧を付けて欲しい。登場人物が多く、登場人物ごとにお互いの呼び方が違うので、「あれ、これ誰だっけ?」ってなることがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(エンターテイメント)
感想投稿日 : 2019年3月15日
読了日 : 2019年3月15日
本棚登録日 : 2019年3月13日

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