図書館で借りる。
筆者はロジスティクスが兵站・後方補給などと訳され、前線を支援する間接的な業務と捉えられがちであることに注意を促している。
まずロジスティクスなしには戦争(戦闘)は行えないこと。そして(イラク地上戦においては、食料弾薬を積んだ輸送車両が狙われており、多くの人的被害が生じたことなどから)現代の戦争では攻撃の対称としてロジスティクスを破壊する行為が多く見られ、決して「後方」という言葉から想起されるような、安閑とした業務ではないということなどを理由としてあげている。
イラク戦争でのRFIDが画期的にロジスティクスを効率化されたと、何かで読んだ気がするが、本書ではその効果を認めつつもそれが万能特効薬でなかったことを指摘している。
防衛施設庁という組織が防衛庁とは別にあることがどうも不思議だったのだが、その歴史がGHQのロジスティクスを任務とする特別調達庁にさかのぼることを知り、いろいろと納得できた。
こういう本をよむと民間のロジスティクスの雄、DHLやフェデックス、日本通運がどのようなシステムを気づき上げているのかに興味が湧く。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会問題全般
- 感想投稿日 : 2013年4月29日
- 読了日 : 2013年4月29日
- 本棚登録日 : 2013年4月29日
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