論理哲学論考 (岩波文庫 青 689-1)

  • 岩波書店 (2003年8月20日発売)
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やや読み飛ばしながら。概要は以前より未熟ながらある程度は知っているものを、きちんと読もうと思って手に取ってみたら案の定難しかった。20世紀西洋哲学における言語論的転回の主軸であり、相対性理論にも似た巨大なインパクトを持つ。古代ギリシアのテセウスの船など、子供が如何にも世界に対して眩暈し夜も眠れなくなるような問いに、一撃で一蹴する完結な回答を与えた。子供たちは安眠できるだろう。短い、断定的な各一行が美しく文庫本が付箋で汚くなった。大抵の問題は本書を理解すればすんなり解が得られる。ただし口数は減るだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年3月7日
読了日 : 2016年7月10日
本棚登録日 : 2016年7月10日

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