アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)

著者 :
  • 幻冬舎 (2009年9月30日発売)
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アスペルガー症候群について知りたくて読書。

カウンセラーやセルフケアの勉強をし始めてから特に耳にするようになったアスペルガー症候群。いったいどのような症状で、回りにいる人たちはどう対応すればいいのかを理解したい。

ビル・ゲイツなど現在の著名人、歴史的な有名人も含めた事例を多く紹介している。日本人が少ないとレビューで書いている人もいるが、現役で活躍する日本人は誤解を与える恐れがあるので紹介しづらいのではないかと思った。

分かったことは、
(詳細に読み取ることはできなかったが)男性の方が多いこと。
障害の程度は家庭教育など思春期の接し方が大きく影響を与えること。
先進国と途上国では先進国の方が多いこと。
発症事例は年々増加傾向にあること。
注意欠落・多動性障害(ADHD)と類似、または連動すること。

無知から偏見と差別が生まれそうな感じもするので、正しく理解することが何よりも重要かと。

アスペルガー症候群の事例を見ると、自分にも十分に当てはまる要素があることが分かる。同時に得意な才能、技能もないので、厳密には該当しないと知る。もし私がアスペルガー症候群なら今頃は…なはずだし。

マイルール好き、妙なこだわりを持つ、一人での行動を好む、依存傾向が強い、集団競技が苦手、字が汚い、語学のセンスがないなど誰しも該当する要素は持ち合わせているようだ。その意味では私はアスペルガー症候群に近いとも思える。

エジソンやアインシュタイン、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなどのように才能を開花させて成功する人たちは一部で、多くが空気が読めないKYな人と扱われている人なのではないかと思う。

アスペルガー症候群はIQは正常であり、前頭葉に何らかの障害があると推測されているそうだ。

本書でも触れられているが、発達障害であるパーソナリティ障害に近い部分を多く感じる。その辺も含めて今後、学びたいと思う。

私にとって重要な情報は、アスペルガー症候群やパーソナリティ障害を持つ人と接する周りの人たちの対処方法やメンタルヘルスマネジメント。人は往々にして目に見えない障害には優しくできないので難しい点だ。

読書時間:約1時間20分

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理
感想投稿日 : 2014年2月15日
読了日 : 2014年2月14日
本棚登録日 : 2014年2月15日

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