砂の女 (新潮文庫)

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課題図書、読みました。

劇場で勅使河原監督による映画版「砂の女」を観てからの順番。結果論的にはこの順番で楽しんで正解。小説は冒頭でのタネあかしの度合いが大きすぎる気がした。それにしても「砂、砂、砂…」の映像を観たときには自分の中では到底思いつきもしなかった言葉での描写をどう行っているのかという結果物を味わったのも正解。この活字からあの映像に持っていったのも才能なら、やはり空想でこの活字を並べられる事の方がより高い次元の才能なのかもしれない。

ドナルド・キーン氏による巻末言もまた美味。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月26日
読了日 : 2011年1月17日
本棚登録日 : 2018年1月26日

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コメント 1件

nohohon08739さんのコメント
2018/01/28

ジャケ買いについてのお返事、ありがとうございます。砂の女、私も読みました。年齢を重ね、自分自身が積み重ねてきたつもりのものが砂のように崩れ落ち、その砂に埋もれて苦しんだりする経験もついうっかりしてしまうと、かつて読んだのとは異なる気持ちになりました。さらに年を重ね、いつか心地よい砂浜に育ててみようと思います。

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