姫川玲子シリーズ2作目
警視庁捜査1課の刑事達が、多摩川土手の放置車両に左手首のみ残されていた奇妙な殺人事件を捜査していく作品。
直感で捜査を進める姫川玲子と徹底的に積み上げた事実から可能性を絞り込んでいく日下刑事、2人が正反対のスタイルで捜査を進める様子が対照的で面白い。
前半は事態の進展が緩やかだったが、後半は次々に新事実が明らかになっていき、ページを捲る手が止まらなかった。
また、本書の大きなテーマになっている「父性」については、共感出来ない点が多いものの、いろいろ考えさせられるものがあった。
なお、前作程ではないものの、やっぱり身悶えてしまう位痛そうな描写があるので、読む際はそれなりの覚悟が必要である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月15日
- 読了日 : 2022年7月8日
- 本棚登録日 : 2022年7月8日
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