この小説は犯人を推理すると言うより、人間模様を描いた小説。
母から捨てられ、父を殺された棟据の想い、犯人の想い、被害者の想い、社会的地位のある両親を持った子供たちの想い、田舎に住んでいる娘の想い。いろんな想いがあった。
さらに、ひき逃げ事件も絡んできて、そこでもまた人間模様が。妻を盗られた男、妻を盗った男が複雑な想いを持ちながらも力を合わせて犯人を探し出す。
棟据の人間の心に賭けた取調べに犯人は落ちて、やはりそこには愛があったのだ。と、ホッとした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月30日
- 読了日 : 2004年12月3日
- 本棚登録日 : 2014年8月31日
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