春から夏、やがて冬

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年10月17日発売)
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本棚登録 : 828
感想 : 202
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思ったより面白かった。
娘を轢き逃げされたスーパーの保安責任者と万引きした女性。その女性に娘を思い出し、何かと助け面倒をみる。女性はダメな男と同棲しており、DVを受けるなどドロ沼だった。
全体的に話は暗い。ただ理性的に語られるので、あんまりドン底の暗さは感じない。本帯に書かれている「絶望と救済のミステリ」の意味は良く判るが、衝撃というのは大げさだった。オチはなかなか良い。人は主観で生きていることが良く解るオチであった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2012年8月2日
読了日 : 2012年8月2日
本棚登録日 : 2011年10月29日

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