「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
- PHP研究所 (2000年3月31日発売)
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感想 : 33件
量子論について分かりやすくまとめた本。タイトル通り。
すごく分かりやすい。本当に。
恐らく、我々が想像できないような複雑な式や概念を、こんなにわかりやすくまとめているのは凄い。
自分的には、これを読んだ後だと、SF作品に触れるのが少し楽しくなった。
並行世界だの、観測されない宇宙だなのなんだの、今まで聞き流していた解説が頭に入ってくる。
グレンラガンにも理論ってあったんだね。
量子論を大いに進歩させた、シュレディンガーが量子論を信じきれなくて、シュレディンガーの猫という想像実験をして反対していた話は好き。
量子論について。
観測されて初めて事象が確定する。凄い世界だ。
また、量子論のきっかけとなった実験は、それ意味あるの?っていう細か〜い実験結果だった。
真空にしたガラス管の中に、微量の気体を入れて放電すると、気体の種類ごとに(すなわち原子の種類ごとに)特有の光を放つことが知られています。この光をプリズムなどの分光器に通してそのスペクトルを分析する
知らんがな、って感じの結果。でもこれコンピューターの発展にもつながる、大発見になる。どんな小さな発見でもバカにはできないし、科学って凄いと思う。なんというか人類の小さいけど確実な歩みの凄さすら感じる。「チ」を読んだ時の感動に近いかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論
- 感想投稿日 : 2023年10月3日
- 読了日 : 2023年10月2日
- 本棚登録日 : 2023年10月3日
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