宇宙飛行士の選抜試験に焦点を当てたドキュメント本。
かなり前(恐らく今年の年明けくらい)に読了していたが、ブクログに登録するのをすっかり失念していた。
若干人の名前を覚えきれていなかったところもあったが、読みやすく、割と学びになる内容も多く、良い本だったと思う。
Kindleにハイライト箇所は下記な感じ。
質問例②あなたは宴会の感じをしたことがありますか?
メモ:こんなものも試験内容だなんて。ただ、宇宙空間は逃げられない密室空間に文化も価値観も違う人達が数週間以上、高ストレス下で暮らしていく。そんなことを思うと、円滑なコミュニケーションとリーダシップは必須条件だなと納得した。
興味深いのは、この「ユーモア」を、国際宇宙ステーションの船長になるために必要な資質であると、ロシアのベテラン宇宙飛行士で、国際宇宙ステーションの船長を務めた、パダルカ氏も語っている点である。
メモ:上記に同じくな内容なのだろう。
シャトルが地球に帰還したとき、地上の整備担当者たちがシャトルのハッチ(出入り口の扉)を開けるが、そのとき漂ってくる臭いは、鼻が曲がるほどだという。
メモ:潜水艦と宇宙船は同じ。その訓練もしているとはさすが。
その名の通り「メディア訓練」と呼ばれ、JAXAやNASAが実施している。ジョンソン宇宙センター内で、突撃インタビューといったかたちで、まさに不意打ちで行われ、カメラを前にしたときの対処法や注意すべき発言内容を、実地で叩き込まれる。
メモ:さすがだ。タレントとか企業のお偉いさんはこういうのをやっておいたほうが良い。自分も受けたい(インタビューを受けることはあまりなさそうだが)
面接というものは、つまるところ「この人間と一緒に働きたいかどうか」を見ているものだからである。 リンゼー氏もこの点を強調していた。
メモ:NASAも一般企業も同じで安心した。採用の本質は変わらない。
アポロ13号の危機への対応を象徴する言葉を、当時の管制チームのリーダーが発している。 Failureisnotanoption.
――失敗に終わるというのは、我々に許された選択肢ではない。
メモ:シンプルにカッコいいことば。カッコいいけどここまで重圧がある職場で自分は仕事できねぇ。失敗を恐れずに!なんて言われている昨今の若手(自分も含む)は幸せだなぁ。
ネタバレになるが、実際に採用されたメンバーの中に、ほとんど作中で描写されなかったメンバーがいたのが、凄いリアルだった。可もなく不可もなし、けど全て平均点以上という男が採用されたのは、器用貧乏の星だと思う。
(と言いながらも、1つ1つの技能は普通の職場だとエースクラスに優秀なんだろうけど)
- 感想投稿日 : 2023年11月6日
- 読了日 : 2023年11月6日
- 本棚登録日 : 2023年11月6日
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