マーベルゾンビーズ (MARVEL)

  • ヴィレッジブックス (2012年2月10日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 17
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史上最強の問題作として有名な「マーベルゾンビーズ」が待望の邦訳。謎の宇宙ウイルスにより食人ゾンビと化したかつてのマーベルヒーローズが、市民を喰らう地球の脅威となり、主に自分たちの食糧問題に立ち向かって行く。
どのレビューを読んでも、「酷い」と必ず書かれている。…そんなに酷いのか?読んで分かった。本当に酷いとしか言いようがない。が、より伝わりやすいニュアンスを求めるなら、「ひでぇwwww」になると思う。つまり褒め言葉なのだ。
腹を満たした直後だけ冷静になって話し合いをしてるのに、だんだん腹減ってきたらもうそれどころじゃねえ!っていうしょーもなさが最高に笑える。正史では不殺を貫くスパイダーマンがすでにメイおばさんもMJも喰っちゃってて、冷静な時だけそれを後悔してたり。とにかく、食糧問題を超人達はどう解決するのか?そのアイデアも、オチも決まってるし、巻末のバリアントカバーアートがこれまた酷い!丁寧に元ネタまで載せてくれちゃってるヴィレッジブックスさんも最高。これは話題になるの分かるな~。
ひとつだけ言うならハンク・ピムの行動だけは、ちょっと嫌悪感というか、その一線だけは越えて欲しくなかったというのが個人的な感想ですが。
とにかく、マーベルゾンビでなくとも、これは読んでおいたほうがイイね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年2月24日
読了日 : 2012年2月24日
本棚登録日 : 2012年2月23日

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