育児放棄や虐待、親への不信感などで家庭に居場所のない子供達にこんな風に生きてもいいんだと気付かせてくれる原宿のカリスマの自伝。
大阪二児死体遺棄事件の容疑者の母は自分が育児放棄を受け憎悪した親への意趣返しだった。―そんな事件の容疑者と自分の人生を重ね合わせて語る。
「子供を作ると自分の問題が子供にトレースされてしまう。
だったら、自分は自分の家系図をここで断ち切るという前提で生きる。」
「子供を作らない。
これ以上無意味で悲しい連鎖を続けない。
が、直接子供を作らない分、遺伝子に代わるものを残していく・・・・・・・。」
幼児虐待は、自分が受けたため、子供の育て方が分からず負の連鎖を招くと言われている。
その負の連鎖を自ら切るために、大人になる前から子供を作らないと決め、自らの居場所を探す。この主人公のように自分の居場所をどんな子供達も見つけられるといいのに。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年3月26日
- 読了日 : 2011年3月26日
- 本棚登録日 : 2011年3月26日
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