「ほら話」というタイトルで、4つの短編からなる作品。二番目の「サクリファイス」、三番目の「フィッシュストリー」もいいが、なんといってもラストの「ポテチ」が秀逸。「ポテチ」を読むと、青空球場に自然と足が向く。一昨日、神宮球場で野球を見に行ってきたが、やはり、ドーム球場にはない、本当の野球のよさがあった。ぜひ、「ポテチ」を読んで、カルビーのポテチップスコンソメ味と塩味をもって、ビール片手に、球場に足を運んでもらいたい。何度、読んでも、心熱く、泣かせる作品である。
また、何度も言ってきたことだが、いい文庫本には、いい解説がついている。解説も秀逸である。自分もカルビーに心から謝意を表する。
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- 感想投稿日 : 2013年8月15日
- 読了日 : 2013年8月13日
- 本棚登録日 : 2012年7月15日
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