一読しただけでは、読後において不明なモノが増えるばかりであるもの仕方ないのだろう。
1章で述べられる哲学研究のスタンスに則った叙述のありようは、著者本人に関しても単なる翻案家という踏み越えるべき領野の先にあって
研究者としての業績の築き方がかくあるべきであると提示するような内容に感じられた。
より身近に感じられるテーマの著作もあるようだが、人文における探究の道の奥深さを感じられたことの意義は、その内容自体を嚥下するに至らずとも1冊の本に立ち向かうことを力強く後押ししてくれる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
04 政治・哲学・宗教
- 感想投稿日 : 2022年10月10日
- 読了日 : 2022年10月10日
- 本棚登録日 : 2022年10月10日
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