吉本の思想については賢しく語られるばかりで、結局何のこっちゃ分からんままに時代に埋没するだろうと思ってきたが、ようやく非常にフェアでクリアにその思想を語る著作に出会った。という意義があるだけで、吉本隆明という代物は矢張りもうちょっと…ダメだろうなという感のみが残る。「懐かしさ」という(ような)ものを抜きにして、「個人」という代物を「自立」の根拠として如何に信じられるのか、という問題なのだろうけれど。
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カテゴリ:
思想 評論
- 感想投稿日 : 2015年1月6日
- 読了日 : 2014年4月14日
- 本棚登録日 : 2015年1月6日
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