生きものたちの部屋

著者 :
  • 新潮社 (1995年6月1日発売)
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締切の夜、書斎は険しく暗い。しかし一人ではない。開け放った窓に響くトラックのエンジン音や、本棚におさめたドイツ製のクレヨン……。何気ない物事がいのちを帯びて、わたしのペンを鼓舞し、触発する。わたしは今夜も、彼らに囲まれてペンを走らせる。――その書斎は、後に阪神大震災によって壊滅した。追憶の思い新たに、震災時の日記を併録する。
新潮社HPの内容紹介より

本当にいろんなものを破壊した地震だった.モノだけでなく、人の心の中にあるものも破壊した地震だった.
「触発される」ということについて、改めて考えたことはなかった.受け身的なことばだけれど、能動的な力がないと触発はされないのか.確かにそうだ.若いころに比べて触発されることがないならば、生命力が衰えているのかもしれない.日々のストレスは生命力を奪うものなのかもしれない.いろいろと触発されることの多い本書.触発されているということは、私の中にはまだ生命力があるのだろうか、などと考える.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2018年8月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年8月30日

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