若くして脊髄のガンに侵された青年の闘病をカラっとユーモラスに描いた作品。ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演。
良かった。主要人物から小さな役に至るまで登場人物の行動や言動に無理がなく、彼らが心の内で何を考えていて、それがどのような過程を経て表に出てきたのかが自然に飲み込めるようになっている。例えばオープニングで主人公が車通りの少ない交差点でも生真面目に信号に従うシーンなど、セリフ無しに性格を説明するあたりがとてもスマート。
また、それまで飄々としているようだった主人公が、手術の前日にとうとう車中で絶叫する下りなども良かった。
ヒューマンドラマとして軽妙さと豊かさのバランスが良好で、俄然ジョナサン・レヴィン監督の他の作品も観てみたくなったが、残念ながら日本で公開された作品は少ないらしい。残念。
ジョセフ君やセス・ローゲンなどキャスティングも全体に良かった印象。特に『マイレージ、マイライフ』で光っていたセラピスト役のアナ・ケンドリックは今作でもやはり良かった。この人の出てる映画をもっと観てみたいと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2012年7月7日
- 読了日 : 2012年7月7日
- 本棚登録日 : 2012年7月7日
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