非常に有名な事件。
一人残されてしまった旦那さんが、どのようにして事件の悲しみを乗り越えてゆくのかを描いた本。
事件の内容も非常につらい内容で、読んでいてつらかった。
突然の不幸に飲み込まれた彼を、支えた人々。
とくに上司の方のお話は心に残った。
また、被害者遺族としての権利、プライバシー、そして報復感情について、考えさせられたし、なかなかなじみのない「裁判所」つまり司法が、被害者のためにあるのではないという事実に驚いた。
「人を裁く」ということは難しく、正解のない問題。
私自身は死刑賛成、むしろ「目には目を」ですらよいと思けれど、「犯罪」は加害者をも不幸にするという言葉が印象的だった。
どうかどうかもうこんな事件はおきませんように。
一気に読んでしまったし、読みやすく、読んでおくべき本だけど、ノンフィクションだけに、重くつらい本だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年4月2日
- 読了日 : 2012年4月2日
- 本棚登録日 : 2012年3月23日
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