この本の世界観がたまらなく好き。
またこの世界に出会えたことが嬉しい。
四章、全部自分ごとのように読んでは、シャールさんの言葉に癒されました。
子育て世代の私には、特に「第三話 秋の夜長のトルコライス」が響きました。
他人の子どもと自分の子ども。
比較したところで、どうしようもないことは分かっているのです。なのに、我が子の出来ないところ、ないものばかりに目がいってしまうんですよね。
イライラするし、焦るしで、マイナスしか生まないのに。
これに気づいてから、普段の生活では子どもが比較されるような場所にはいかないようにしてます。
とは言え、授業参観や発表会となると、行きたくなるのが親心。
特に授業参観は人様の子どもと自分の子どもが机を並べて勉強しているわけで。
私一人で見に行ってしまうと、どうしても子どもの足りないところにばかり目がいってしまって、イライラするので、夫にも来てもらうようになりました。(授業参観に夫婦で来るのは珍しいのですが)
夫は息子のプラス面を見つけるのが上手いので、私のマイナス面と合わさると中和されてます。笑
あと、視点が2つになったところで、子どものことを俯瞰してみることができ、一人で抱え込まなくなりました。
第三章に登場する未央さん。
少し前の私と近いものがあるんですよね。
子どもの気になるところを一人で悩んで、一人で解決しようとして、自分の意見を子どもに押し付けて。
子どもがいうこと聞かないと、イライラして。
幸せになるために頑張っているのに、頑張れば頑張るほど幸せから遠のいていく。
周りが見えなくなってるんですよね。
そんなとき、シャールさんが未央さんに投げかけた言葉が心底から沁みました。
”目一杯がんばったなら、もうそれ以上、がんばる必要なんてないのよ”(抜粋)
少し前の自分にも言いたいけれど、これから自分が一人で空回りするほど頑張っている時にも思い出したい言葉です。
感想書くのに第三章を読んでいたら、泣けてきました。
好きすぎる……。マカン・マラン……。
- 感想投稿日 : 2024年1月16日
- 読了日 : 2024年1月16日
- 本棚登録日 : 2024年1月12日
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